着物を整理していて、着物と同じぐらい処分に困るのは長襦袢ではないでしょうか。襦袢には種類があり、種類によって買い取ってもらえるかが決まります。今お持ちの襦袢は、高価買取してもらえる長襦袢なのか、買取してもらえない襦袢なのかチェックしてみましょう。
襦袢には3種類ある
肌襦袢
着物の下に、肌の上に直接着る着物です。肌に直接触れるものなのでカーゼや肌触りの良い綿で作られていることが多いです。色は女性用の着物の場合、赤や薄いピンク、白色が一般的です。
長襦袢
肌襦袢の上に着る着物です。直接肌には触れないので、肌襦袢より少しだけ高級な素材が使われます。季節によって素材が変わり、夏は涼しいように麻や絽が使われます。春や秋・冬は木綿・ウール・絹・正絹・羽二重・モスリン・縮綿が使われます。
襟の部分には半衿と呼ばれる布を縫い付けておき、着物の衿からはみ出させてアクセントにしたりします。着物との色の組み合わせが楽しめます。裏地がついていないものを単衣と呼び、裏地がついていて少し厚みのあるものを袷と呼びます。また、胴抜という種類もあり、袷の長襦袢の、背中から腰にかけての部分だけ裏地がないものをいいます。
半襦袢
長襦袢よりも短い丈の襦袢です。素材は木綿やフランネルでできていることが多く、長襦袢よりも少しカジュアルです。
高く買取される襦袢はどれ?
男性用の襦袢は女性用よりも色が濃く、刺繍や模様が派手だったり豪華なことが多いので高価買取が期待できます。一方、女性用の長襦袢は男性のものほど派手なデザインが少ないのでよっぽど珍しいデザインや豪華な刺繍が入っていないと、高価買取はなかなか難しいかもしれません。
シミや汚れがなかったり素材が正絹で作られている着物は高価買取されます。長襦袢は正絹でできているものもあり、着用回数が少なければシミや汚れも少ないでしょう。ただ、長襦袢は色が白や薄紅色だったり薄い色が多いので、シミや汚れがつきやすく目立ちます。保存している期間が長いと、ほとんど着用していなくても黄ばんでしまったりシミができてしまいます。
襦袢の中では長襦袢が一番買取される着物ですが、長襦袢をメインに買い取ってもらうというよりも、着物をメインに査定に出したときにおまけとして長襦袢も一緒に出すと、少し買取額が高くなるぐらいに思っておくほうがいいでしょう。長襦袢は一切買取をやっていないという買取の業者もありますが、安くても長襦袢を買い取ってくれるお店もありますのでいくつかの買取業者に問い合わせするのがいいでしょう。