色無地とは白い生地を一つの色で染め上げた無地の着物です。
色無地の特徴
素材はちりめんや綸子(りんず)、地模様が入った生地もあります。無地といっても、本当に一切模様のないものから、元々の生地に模様が入っていてそれを染め上げて模様になっているものもあります。地模様も色も豊富なのが色無地の着物の特徴です。
一つ紋をつけると略礼装として使うことができ、記念式典やお茶会などに着ていくことができます。控えめな色なら法要などにも着ることができます。
三つ紋をつけると準礼装となり、紋のついていない訪問着より格が上になります。模様がついていないので染め直しをすることができ、紋の有無や数・色の選び方でフォーマルな場所にもカジュアルな場所にも着ていくことができる便利な着物です。
細かい文様を一色で染め上げた、色無地によくにた江戸小紋という着物があります。江戸小紋は色無地と同格で、一つ紋をつけると色無地と同じように略礼装になります。
色無地は実は高級?
色無地は振袖や訪問着に比べて華やかな柄がないので購入価格も買取価格も安いんじゃない?とお思いの方もいらっしゃるようです。実は、色無地は模様がある着物に比べ、生地の良さや染めの良さがわかりやすいです。模様がない分、生地に目が行きますよね。
また、染め方によっても値段の違いがでてきます。昔の着物は手染めが主流でしたので手間がかかり、それに応じて値段も高くなりました。均一に染めることもかなり難しいので技術があり熟練した職人さんが染めるためより高くなってしまうのです。
このように、模様のない色無地は見た目よりもかなり手間がかかっていて高級なものなのです。色無地を買取に出したいけど安い値段しかつかないんじゃないかなとお悩みの方も一度買取査定に出してみると、意外な値がつくかもしれません。→色無地を高価買取してくれる業者一覧