成人式のために買ってもらった振袖、浴衣以外で着物を着るのは初めてですごく嬉しかったですよね。でも、振袖って一式揃えるとかなりの値段になるにもかかわらず、一生にうちで着る機会があるのは数回です。
1回あたりで振袖一式の値段を割ると、(怖いので実際に計算したことはありませんが)超高級振袖をレンタルできそうな値段になってしまいます。
振袖を着る機会は、成人式・友達の結婚式・お正月ぐらいでしょうか。振袖は未婚の女性だけが着る着物なので、20歳で振袖を仕立てても20代半ばでお嫁に行ってしまうと数年しか着れないですからね。
振袖は買取価格が高い?
現代の若い女性は着物を着る習慣や機会がほとんどないことに加えて、このように振袖はほとんど着る機会がないので高級な振袖でも新品同様の状態でお家に保管されているのではないでしょうか?
買取額が高い着物は以下のような特徴があります。
- 振袖のように丈が長く生地の量が多い着物
- 正絹の素材でできている着物
- 未使用の着物
- 汚れがなく綺麗な状態の着物
- 目立ったシミなどがない着物
振袖は、大切なお嬢さんのために仕立てる高級な着物なので親御さんは奮発します。なので正絹でできていることが多いです。ほとんど着ていないので新品のような綺麗な状態ですよね。シミも汚れもほとんどないはずです。この条件にはぴったりなので高価買取が期待できます。
思い出に取っておくか買取に出すか?
高く買い取ってもらえるとは言っても、成人式の大切な思い出の振袖です。思い出に取っておきたいという方も多いのではないでしょうか。
着物の保管は意外と手間がかかり大変です。振袖を買った時に振袖が包まれている紙を畳紙(たとうし)と呼ぶのですが、畳紙に包んだままたんすにいれておけばいいというものではありません。
時々出して、干して風にあてたりあたらしく樟脳を入れてまた畳んで保存するということを定期的に繰り返さないと行けません。
もう着ることはないのにその手間を一生繰り返すのは大変です。
着物を保存する時用の防虫剤もありますが、防虫剤とともに振袖をたんすに入れたまま何年か経って開けてみると虫食いの穴だらけという悲惨なことになっていることもあります。
思い出の大切な振袖がそんな悲惨なことになるのを見たくないですよね。
思い出は写真でたくさん撮っておいて、振袖はまた大切に着てもらえる人に渡したほうがせっかく仕立てた着物もまた表に出ることができて幸せかもしれません。